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帝京大学ラグビー部の岩出監督から聞いた③「野球で主体性を育てる難しさ」

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こんにちは、完伍(@kangohayashi)です!


9月19日(火)、帝京大学ラグビー部監督の岩出さんにお話を伺ってきました。(岩出さんのご意見は青文字です)

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セカンドキャリアに悩むアスリートの中でも、プロ野球選手の存在が一際目立っていますよね。

高校野球の世界では、子どもたち自身が頭を使わなくとも、監督さんの言葉に耳を傾け言われた通りに必死で練習していれば、ある程度結果が出ます。

所詮アマチュアですから。


それで、ちょっとレベルの高い学校にいると甲子園に行けちゃうんですよ。

世間に過剰評価された甲子園球児は、受動的な取り組み姿勢をもって成功体験を積んでしまう。

ボクはこの成功体験が、自分の力でキャリアステップを踏めない将来につながると考えていました。


だから、受け身な姿勢ではなく、能動的な取り組みによって成功体験を積ませてあげることで、ゆくゆく考えなくちゃいけないセカンドキャリアを自分の力で切り拓けると思っていて。

という風な話を岩出さんにしていると、

「野球というスポーツの本質を考えると、能動的な子どもを育てる指導は簡単には受け入れられないよ。」と、ネガティブな意見が返ってきました。


岩出さんはなぜそう考えるんでしょう?

スポーツの特性の違い

-野球は静的な時間が多くて動的な時間が少ない。静的な時間が多いと連携ができる。サインプレーの確認作業とか。止まってベンチの采配を見れる時間がある。

一方ラグビーにはない。監督から指示を出そうと思ってもプレーが流れているから伝えられない。選手たち自身でやってもらうしかないから、普段から自分たちで考えることを求めている。勝つために必要だから。

野球というスポーツは「監督の指し手の勝負」になってくる。監督と選手は、指し手と駒という関係。だから野球は「打ったように動いてくれなかったらコイツはダメだ」となる。野球というスポーツの本質がそこにあるわけ。動きが少ない分、間があるから「間のスポーツ」「作戦のスポーツ」。

そこが面白いという見方もあるけど、アドバイスありきのスポーツがゆえ、自分で考えて動く選手が少ない傾向にある。敬遠ですらベンチのサインを見るんだから。-


さすがの一言というか、すごい納得させられました。

野球の監督は、自分の指示通りに動ける伏兵を育てれば、「勝つ」という目標を達成できる。

だから選手の将来は置いといて、勝つことを第一優先に考えたら能動的に動ける選手はかえって邪魔なわけだ。

勝手に意図しないことをされると困るから。

野球を通した教育のあり方について

-統制が取れて、間があって、指示を出せる野球というスポーツの勝ち方について、イノベーションはない。

ただ、個人個人が楽しく取り組めるかどうかというのは主体性をもたせないと。子どもたちの将来を考えるなら、自分で考えて行動する習慣を身につけさせないといけない。

競技特性を活かしながら競技特性の進化を目指す必要がある。今の魅力を引き継がせながら新しい魅力を創造するということ。

高校野球の指導者で、特に毎年甲子園を狙えるようなチームを率いる監督は勝利至上主義だから、試合中に選手に主体性を持たすことは多くない。指示待ちで育つと社会に出ても指示待ち。これは絶対に避けないといけない。-


例えば、監督からのサインに限界を作ってみたら面白いかもしれないですね。

試合中、すべてを選手に委ねると監督としての醍醐味が失われてしまうので、そこは上手くバランスをとりながら、「野球で勝たせてあげること」と「主体性を育ててあげること」の二軸の実現を目指す。

とても難しいことですけど、これからの野球指導者には両方が求められると思います。

さいごに

岩出さんにお時間をいただき、自分だけでは気づかなかった新しい考え方をたくさん吸収することができました。

30分という短い時間で、伺いたいことをすべて聞けたわけではなかったんですけど、大変貴重な経験をさせていただいたと思っています。

買ってでも増やしたい時間をくださった岩出監督と、しつこく訪問するボクに笑顔で対応し、場を用意してくださった総務の方に頭が上がりません。


ボクはもう、完全に帝京大学ラグビー部のファンです!



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